今働いているICT支援員さんは何をしているのか



多くの会社が通勤をやめ、テレワークに切り替わりました。

しかし、自分の仲間たちは、学校に訪問して仕事をしています。


保護者や学校に関係するお仕事でない方から見ると、

子供がきていないのに?学校は休校でしょ?と思うかもしれません。

ICT支援員さんが授業や子供のサポートだけだと思っていたら、

なぜICT支援員さんまで休まずにいるの?と思うでしょう。


学校では元々長期休暇の間も先生方は勤務をされています。

しかし、通常は長期休暇中も計画があって、それに従って先生方は

お仕事をしながら休暇が明けてこどもたちがまたいつもと同じように

登校してこられるよう、すぐに授業ができるよう準備をしています。


こんなことになった今、いつ終わるかわからないけれど、子供たちはお休みになりました。

突然休校になった時のように、次に突然スタートしたとしたら、また混乱が起きます。


多分そんな心配もあって、すぐに仕事ができるように、

先生方は、例年通りの年次更新作業をしています。

黙っていても子供達は成長して小学校、中学校は入学の年齢になります。


各学校は、学校が突然終わりが見えないままストップしてしまったことで、

本来やるべきことも辞めていいと判断しようがなく、

学校として何をすべきかも毎日検討されて、保護者やこどもたちに発信しよう、

なんとか対応しようとしました。

でも先生方も異動があり、新しい体制で新年度を迎えています。


今回のことで、それまであまりやらなくても大きな問題にならないと

思い込んでいたものが、本当はもっとやるべきだったということが、

ここでたくさん露呈しました。


例年2月3月4月に、ICT支援員さんに毎年依頼されるお仕事をあげてみます。


これはほんの一部ですが、今休めていない支援員さんたちにアンケートをとってみました。































よく見てほしいのは、「オンラインでの授業」相談がないこと。

それはなぜかというと、このアンケートをとった自治体は

5年前に学校現場で支援員さんが入った当時は、遠隔授業がしたい

オンラインで配信がしたいというご要望があったんです。

しかし、ネットワークの設定やセキュリティポリシーの事情で

できないということが判明しました。

そこであきらめざるをえなかったので、

今学校の外部に出られるネットワークでオンラインの授業は不可能なのです。

もしかしたら、今は改善がされているかもしれませんが

一度できないと思ってしまうとなかなか再挑戦するほど先生にはお時間がありません。


ではどんな支援が求められているか。

ここで注意していただきたいのが、これらの支援は現状

多くが学校からは持ち出せないものに関する支援だということです。


新入生の名簿登録支援。これは名簿登録自体は先生がするとしても、

その前段階でシステムに流し込むため、役所からの新入生のデータの形式を

整えたり、順番を変えたり、表記がおかしくなっているものを直す必要があります。

そのデータはオンラインでやり取りできないところにありますし、

そもそも個人情報なので、データを学校外では扱えません。


卒業生のデータ整理。これも外からはアドバイスできても作業を手伝うことはできません。

現状ほとんどがオンプレミスで学校内のサーバーに蓄積されたデータだからです。


ホームページの更新支援も、現状学校の外からホームページのサーバーに

アップロードできない仕組みのところも多いのです。


実際の導入機器に関する調査や整備は

まさに物理的な支援なので現地でないとできません。


「オンラインで」というのがこういう時は確かに理想なのですが、

多くの支援員さんが物理的な支援を必要とされていること、

そして学校はセキュリティの壁があるので、外部から、

それも支援員さんが自宅から、学校内のシステムに手を入れることは、

相当にハードルが高いのです。

内部にいて、先生の目の届くところで作業するから許されるものがたくさんありました。


そういう意味で、一部はクラウドにすればできるという人もいるでしょう。

ではクラウドのデータを支援員さんがいじれる立ち位置に置くことになります。

機密保持契約だけでなく、知らずに漏洩や紛失が起きないために、

事前の研修やマネジメントが必要になります。

トラブルというのは、契約で縛り、何かあったら責任を取らせればいいのではなく

起こらないようにするために知識とルールを明確にする必要があるのです。


GIGAスクール構想で、ネットワークは変わるところも多いですが、

校務システムを入れているところはそのサーバーがセンター方式になっていて

データセンターにあるので、子供たちの作品がクラウド上にあっても

評価を付けるシステム内の個人情報、学籍情報や健康診断データは

自治体内のサーバに置かれるはずだと考えます。

なぜなら、個人情報を海外のサーバに置くことに関しては

法で守られていることがあるからです。ここが気になっていますが

このあたりはもっとしっかり学んでから書きますね。


ホームページもクラウドで?それも同じです。

CMSで外部から編集できる環境を作っていたところを支援したことがあります。

便利でした。いつでも編集してあげられた。

でもこのシステムは編集はしても承認者が承認しないと公開されないなどの

セキュリティを守る機能がありました。

そして、アップロードする画像や文章には著作権、肖像権に

配慮できる知識が必要です。

最後は校長先生など管理職のチェックが入る必要があります。

外部で作れて、チェックは管理職の先生。この仕組みが必須でしょう。


そして在宅は支援員さんたちにも逆に難しいところがあります。

在宅でやるとなったら、それだけの機器設備が必要になります。

人によっては持っていない、または学校専用の特殊なソフトを必要としたり、

非常に安い賃金で雇われた支援員さんは自宅にどれだけICT環境を

揃えられるでしょう。今すぐ会社が揃えようとしてもできないものが多いです。

だから本当は支援員さんたちにはそれなりの装備をさせてあげないといけないのです。

そして、各自がパケット代や自宅にWi-Fiを整備して置ける経済力を

持っている必要があるのです。

こんな風になればなるほど、低賃金で、しかも丸腰ではできないことがあるのです。


この先一人一台になったとき、支援するハードがWindowsPCならまだしも、

百歩譲ってiPadならあるかも、しかしさらにChromeBook。

まだ多くの人は持っていませんよね。

GIGA対応になったら、支援員さんには同等のタブレットやPCを持たせてほしい。


それではここで私が「オンラインで支援します」というとしましょう。

多分県内ならおおむねできそうな気がします。

なぜなら、機材が潤沢にあるからです。

そしてそれ以上にリソースが山のようにあるからです。

しかし、すぐには支援できないかも知れない場所もあります。

それは私のほしい情報が手に入るか否かが分岐点になります。


オンラインになっても、ICT支援員さんが本当に機能するために

必要なものがあります。多くのICT支援員さんが持っていないかもしれないものです。

それは装備すべき機材だけではない。ICT支援員さんに多くの情報と

そしてスキルを付けなければ、今のICT支援員さんを1校に1人常駐で入れたって、

おそらく日本は何もかわりません。


ICT支援をオンラインで。

これができるようにするにはどうしたらいいか?

一度みんなで話し合ってみませんか?

近々イベントを立ててみたいと思います。もちろんオンラインで。

参加してみたい方はお知らせを差し上げます。

ぜひコミュニティ会員登録をお願いします。




















98回の閲覧

最新記事

すべて表示

【もう見えない悪者を作るのはやめよう「誰が」を明らかにすることを恐れるな】

導入機器の失敗?によって活用頻度が下がっているという、色々な記事にそろそろ辟易としているので、拙い経験かも知れませんが、私の視点からどうしてもここに書きたくなりました。 導入機器の問題は大きな組織自体ではなく、その時対応した個人の判断に痛いほど左右されます。 大きな塊を悪とした記事はその塊に人が見えないので、全く関係ない分野の人も攻撃しやすく気が楽です。それで記事を書けばみんな安心して攻撃コメント

©2020 by 未来をつくるICT活用とSTEAMをかんがえる。Wix.com で作成されました。