top of page
執筆者の写真かんがえる社長

ICT研修の意義とICT支援の必要性そしてネットリテラシー

今朝、あるアプリのレビューを読んで、なかなかSNSっていうのは自己顕示欲を満たすツールになりがちだよなぁと改めて感じています。いや、自己顕示欲を満たすために使っている人の方が多いかもしれない。SNSを作る側がそれを煽ってるとも言えるけど。


教員研修でグループチャットを体験するだけでもよくわかります。

「いつでも、どこでも、ネットワークがあれば繋がれる」

この【時間と距離を越えるメリット】を教育に活かして欲しくて、その機能を理解するために試行錯誤をしてほしいのですが、皆が笑いそうな目立つスタンプを貼りまくるとか、内輪受けのネタなのだろうけど、他人の自分から見たらかなり不快な発言とかが並んだりすることがしばしば。


カメラ機能と加工機能を学べば、人の写真にひどい加工をして笑いをとるとか、

「ああ、情報モラルの教材には最高だよなぁ…」と感じるものがどこに行っても散見されるので、最近は、研修で必ず発生する、そのスレッドの荒れっぷりに言及して話をする。

「はじめのうちは子供たちも概ね同じことをするでしょう」と。


これだけ問題の種が数分で大量に出るのですから。いちいち持ち帰ってネタにしたくなるようなものばかりです。チャット機能を教えますと宣言していなくったって、teamsもクラスルームも参加できた途端にこちらの画面が戻る前にもう書き込みがブワーッとされる学校もあります。いや、書かない学校の方が少ないかも。それだけチャット機能があればとりあえず書く世代が増えたということもあります。


先陣を切って書いてるのは多くが若い先生ですし。もうすでにデジタルネイティブが先生になってきているけれど、操作の直感は備わっているけれど、「この研修はこれから皆さんのお仕事に活かせるかどうかをお試しいただくものです」と宣言しなくちゃいけなかったのだなと反省させられる。

スレッドがわけのわからない書き込みで荒れても管理職は後にも先にもご注意されたりもしないし、下手すれば校長先生ができないのを何となく見下してるみたいな雰囲気すらあります。優しくないなぁと思う時あります。もちろんサポートしながらやります。


ここでいつも感じるのは、書き込みをすることに抵抗が少なく、かつ授業を普段からデザインされている先生からの投稿は、明日から使えそうなものだったりします。

ただ、残念ながらごくわずかです。出会えたら次の研修でご紹介できるな!とワクワクします。


ここがうまく繋がれば、普段から授業研究をされている方は、アイデアが出てきそうなのに、ICTへの苦手意識はただ書き込むだけでも、万が一操作に迷うことすらブレーキになってしまうのです。


できる人間の不遜な態度やできない人の気持ちに寄り添うことがない態度も原因のひとつだろうとは思います。支援員としてもお付き合いできればなあ。寄り添うのは私たちでいいのだから、出来る人はどんどん推進してもいいと思います。


研修で引き出すようにもっとしていきたいが、下手に教えずスタートした方が、子供たちに渡しても同じことが発生するので覚悟を決めるにはいい学びにはなりますよね。


使える人たちのテンション高い、ハメを外したような使い方が炸裂するこの状況は、わざと余計なことを言わずにやっている目的ではあるのです。これらはひとつの教材にはなりますが、研修会はできれば3回、4回と繰り返しやらせてほしい。いつも導入研修1回だけで終わってしまうからだめなので、その続きがあるのですから。


下手に最初からトラブル回避の手段を1つや2つ教え込んでもキリがないし、使わない理由になったり、その機能の責任を私が背負えるわけもないのです。

諸刃の刃で、「この機能は禁止または監視できますか」となりがちだ。すべてログに残せて、割と簡単に取り出せれば安心のようだけど、見張り番を買って出れば今度は先生の負担が増えてしまいます。


私が本当にやりたいのはそこに支援員さんたちと留まって、導入時の驚きを感じ、それを子供達にも分け与えること、そしてとにかく試すことを支え、先生もこどもたちも楽しめるようなステップを踏んで、それぞれが実用に持っていくまでお付き合いすることだ。それがICT支援の価値だろう。

まさに、弊社のかんがえる、STEAMだ。


S=surprise

T=try

E=enjoy

A=achievement

M=miracle


これにつきる。


そして、こうした知り合いだけのチャットでも起こる、「自分に注目させること」は、商品として世間に知らしめるためにSNSでよくやられていますね。


SNSはコストもかからず、手っ取り早いですから。拡散も速いし、宣伝をするだけで、巨万の富を手に入れられることもあるります。ごくたまにではありますが。


良いものが売れるとは限らず、あの手この手で拡散を試みて成功したものが流行るようなことも多いのも感じられます。


日本は今多分、これまでの遅れをなんとかしたくて「楽で手っ取り早い」この上辺だけの戦略にばかり目を向けているからいつまで経っても世界から遅れていくんだろうなと思ったり。ごくごく一部のSNS戦略という宝くじが大当たりした人だけが儲けて賞賛されるのだが、みんな自分もそれにあやかろうとするのでそこに結局は富が集中していくのですが。


小当たりはあるので、離れられない。ギャンブルと同じ仕組みだ。フォロワーの数だったり、リツイートの数だったりはそれ自体を増やすバイトもあるくらいで、そこだけ気にしていると大切な話を埋もれさせてしまうと思っています。


情報リテラシーって、ネットリテラシーって、こういう仕組みを知ったうえで判断できることでしょう。日本人はこのばからしい戦略に振り回される側になるのでしょうか。それともこれを制御する側になるのでしょうか。自分は後者でありたい。これからの日本はどうなりたいのでしょうね。

閲覧数:249回0件のコメント

Comments


bottom of page