ここに載せたのは、iPhoneで撮った写真を「iMovie」で並べてテーマを選び音楽を自動的につけただけの動画です。
●iMovie
我が家のささやかなプランター作物と花です。何も考えずに撮った関連写真をすべて並べました。日にちも時間も飛び飛びです。
教材動画作ってみたい!そう思ったとき、一発でいい動画ができるわけではありませんが、そのやる気を無駄にしないためには、とりあえずこんな動画を作ってみてください。
操作がわかればあっという間にできます。
iPadに初めから入っている無料の「iMovie」というアプリを起動して、これまでに撮った写真を選んで並べるだけで、とりあえず動画ができます。
まずはここまで。
ここでは操作方法はテーマではないので、最短の操作だけ載せます。
iMovieを起動
プロジェクトの+マークをタップ。
新規プロジェクトで「ムービー」を選択
写真やビデオの一覧が表示されるので使いたいものをタップで選択。
「ムービーを作成」をタップ。
画面が変わって、ムービーが出来ています。
再生ボタン▶をおすと再生できます。
「完了」を押します。
完成したら共有アイコン(□に↑が重なったようなアイコン)をタップ
「ビデオを保存」を選べば、動画が書き出されて、以後「写真」から見られます。
単なる動画ですが、これを教材にしよう、目的を持った動画にしようと思うと、作りながら、まず自分のカメラの中に、ほしい素材がないことに気づくかもしれません。「もっとこう写真を撮るべきだった」など、「素材の集め方」に意識を置いて写真を撮って以下なったことを動画にしてみて初めて気づく人も多いのです。
この動画から何がわかるでしょう。
私はこの動画をみて、「ああーあのとき苗を選ぶのに悩んだなー」とか「土を触りながらこどもたちが『楽しいねぇ』と会話していたなー」など、思い出して笑顔になります。
しかし、作っている私の頭の中には、この活動をした時のたくさんの記憶があるため、それが無意識にこの動画を補完して、満足しているのです。
しかし、私を知らない、この場にいなかった人からみたら、ただ葉っぱがたくさん写っている、面白くもないものではないでしょうか。
動画を作ろうと思う時、目的がなければ、まず作るモチベーションが生まれません。
だから研修はつまらないし身につかない。
講師の操作だけをただなぞっても、すぐに忘れてしまう。
だからICT研修がつまらないし効果がないのです。
しかし、目的を持ったとき、準備がなければ、不満が起こり、逆に気付きが生まれます。「できない」不満を「できるために」やるべきことをかんがえるきっかけにする。
研修の段階でここが伝えられれば、そのあと本番で先生がやろうとしたときに、素材を集めるのに無駄な時間をとられないようにするでしょう。
研修は受講者がロボットのように操作を覚えるのではなく、失敗をして気づくべき時間だと思っています。
うまくできなかったからその研修はだめだと感じるなら、逆に残念なので、先にこの話をすべきかどうしようかと考えています。
画像を並べればできる簡単さを理解して、操作を身につけたとき、どんな動画を作りたいのか?によって、ほしいものに気付きます。
例えばこれが、「花や作物を植えました」という「活動」の動画なのだとしたら、
実は毎日やっている、水やり、花がら摘み、をやっている私の行動が撮れていない。
じょうろなのかホースなのか、どのくらい水をやっているのか、プランターはどんなところに置かれているのかもわからない。
植物を苗から植えるのか、種で撒くのかでも違うので2つの作物(トマトとほうれん草)が
ごちゃまぜでなんだかわかりません。
書き出せばきりがありませんが、ほうれん草の種からの育ちを作りたければ、おもしろくもない、土だけの画像も必要でした。
目が出て、本葉がでるところまで何日かかったかもわかりません。
毎日同じ時間に水をやっているんだから毎日定点で撮ればよかったぁ~!
写真を撮ること。
ただタブレットのカメラの操作方法を覚えるならだれでもできます。
「情報活用能力」というのはそうではないと思います。
写真を撮ることは情報を切り取ること。情報を取得すること。
切り取る時点でそれを情報として取得していなければ活用もしにくい。
でも瞬間的に取られる静止画は欲しいものになるかが難しいから
カメラマンさんは連射で山ほど写真を撮るんだと思います。
その情報の中から必要なものを選択するのも「情報を取捨選択する力」。
しかし、それをそのまま見せるなら、その情報の価値は、見た人の価値観に左右されるでしょう。
「動画を作る」活動は、プレゼンテーションと同じで、取得した情報を取捨選択し、
それに自分なりの価値観を載せて、見る人に自分の伝えたいメッセージを伝える。
そういう活動なのだと意識してみると、写真や動画を撮影することは
様々な教科に活用できる活動になるのではないでしょうか。
タブレットの一つの活用方法として、ICT研修で私が写真の撮影を取り入れるのはそういう理由でもあります。
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